2009年8月28日金曜日

第三回芝不器男俳句新人大賞

先日、チラリと匂わせた、芝不器男新人賞の応募が9月から公式に開始されるらしい。

第3回芝不器男俳句新人賞 9月募集開始します。
新鮮な感覚を備えた将来性のある若手の創作俳句100句を募集します。(既発表句でも可。ただし、平成17年12月1日以降に発表した句で、著作権を他に譲渡していないものに限る。)応募資格は昭和45年1月1日以降生まれの方。芝不器男俳句新人賞(1名) 賞金30万円、句集出版奨励賞(5名) 賞金5万円特別賞(1名) 賞金3万円応募締切 平成21年11月30日(月)午後5時選者は、大石悦子、城戸朱里、齊藤愼爾、対馬康子、坪内稔典の各氏。応募の方法等、詳細は当ホームページで9月に発表します。今しばらくお待ちください。

http://www.ecf.or.jp/shiba_fukio_haiku2/index.html

芝不器男新人賞の特色は、第一に新人賞であるということ。
第二に、発表済句を含めた100句、というまとまった数で募集すること。
第三に、大賞受賞作がそのまま句集になる、という、非常に大きな賞である。

不定期開催で、まだ第三回めだが、第一回の冨田拓也氏、神野紗希氏、第二回の佐藤文香氏、宮嶋梓帆氏など、優秀な才能を輩出していることで、すでに若手登竜門として存在感が大きい。言ってみればM-1みたいなものである。

もちろん私も応募するつもり。
前回は予選も通らず見事玉砕した。今回はまず、予選通過を目指して健闘したい。
出すだけなら、投句はタダである(郵便代くらいかかるかもしれない)。
願わくば、みんなで楽しく、やりあいましょう。



先日、「週刊俳句」の江渡レポートから受けた「俳句甲子園ディベートの変化」は、やはり確かなものだったようだ。
 →http://100nenhaiku.marukobo.com/?day=20090811

12年かけて、やっと、ディベートにも新しい局面が出てきたこと、そして創作面でも決してディベートで守れる俳句、ではないチームが出てきたこと、これは喜ぶべき事態だろう。
そして、先日うけた佐藤文香氏のコメントによれば、かの松山西高校の生徒も、別の俳句コンクールに応募しているという。これも嬉しいお知らせ。

俳句甲子園は楽しい。
これは間違いない。
今でも私は甲子園が大好きだし、気の置けない仲間と、ときに討論のようにやりあう句会こそ本当の句会だと信じて疑わない。
しかし 俳句 に甲子園ルール以外の楽しみ方があること、がわからないと、俳句のおもしろさがわかったとはいえない。甲子園で育った俳句作家が、甲子園を離れてどこまで続けていけるか。 コアな「俳句世界」の未来のためにはそのことが重要となってくるだろう。
でも、俳句甲子園の本当の意味は、それだけではない。
甲子園を卒業し、俳句からも卒業してしまう人たち。 それでも彼らが、高校時代に親しんだ俳句を身近なものに感じてくれるのなら、そして彼らのまわりのひとたちが、俳句を「年寄りの余芸」以外のものに捉えてくれるなら、「俳句甲子園」は決してムダではないのだ。
 

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