2010年12月12日日曜日

「超新撰21」シンポジウム

セレクション俳人プラス 『超新撰21』刊行記念シンポジウム&パーティ超新撰21竟宴のご案内

:2010年12月23日(木,休日)pm1:00開場 pm1:30
開演所:アルカディア市ヶ谷(私学会館)5階(穂高・大雪)
 〒102-0073 千代田区九段北4-2-25
 Tel=03-3261-9921
 JR or 地下鉄 市ヶ谷駅徒歩2分

シンポジウム 定型 親和と破壊

第1部 座談;『新撰21』『超新撰21』に見る俳句定型への信・不信(仮題)(1:35~3:00)
高野ムツオ, 小川軽舟, 鴇田智哉, 対馬康子, 筑紫磐井(進行)

第2部 パネルディスカッション;君は定型にProposeされたか(3:15~4:45)

Coordinator;関悦史,
Panelist;清水かおり,柴田千晶,上田信治,Dhugal J.Lindsay,高山れおな

第1部,第2部それぞれ 自由発言;聞きたいこと,知りたいことの時間を設けます

宴の前に(パーティ会場にて)
当日投句作品選披講(5:15~6:15)
投句・選句方法
シンポジウムとパーティ双方に出席する方へ、受付で投句用紙をお渡しします

2:50~3:00の休憩時に所定の箱へ投句をお済ませください
投句数はお一人一句とします。
選者は、「超新撰21」入集俳人・小論執筆者・編者ほか関係者ならびに当日のパネラーとします

4:30~5:00に各自3句選(内,特選1句)
お披露目を兼ねて、選者による各自披講、特選1句へ選者からプレゼント贈呈

記念の宴
(8:00終了予定)
会費・申し込みについて
シンポジウム……会費1,000円・事前申込制
記念の宴……会費9,000円,事前申込制
(シンポジウムと記念の宴通しで、合計会費10,000円となります)
邑書林にて受け付けます
当日、邑書林の出版物及び「超新撰21」関係者の書籍販売コーナーを設けます。どうぞご利用下さい
8:15~10:00の貸切二次会(プロント市ヶ谷店)を用意しておりますのでこちらもご予約下さい。(3,500円呑み放題) 
主催:邑書林(お問い合わせ、お申し込みはこちらまで)385-0007
長野県佐久市新子田915-1 Tel=0267-66-1681 Fax=0267-66-1682
mail=younohon@fancy.ocn.ne.jp(内容は変更される場合がございます。どうぞご了解ください)
(宿泊斡旋は致しません。各自でお願い致します。アルカディア市ヶ谷にも宿泊可能です)web
からもお申し込み頂けます。

相変わらず、ちょっと過激なタイトルは邑書林ならではの味付けですな(笑)。

関さん、上田さんのパネルディスカッションはたいへん興味深いんですが、うーん、今年は行けそうにないので、ともかく告知のみ。
まぁ東京の誰やら誰やらは行ってくれるでしょうから、感想レポートなり、直接会うなり、いずれ結果は聞けるはず。
まだ残席はあるようですが、全申し込み制なのでご注意を。
随時、邑書林の掲示板で残席案内が出ているようです。

それはそうと、シンポジウム案内も併載されている「週刊俳句」189号、190号がおもしろい。

岸本尚毅氏へのインタビューが先週から掲載されいてるのだが、これがめっぽう面白いのだ。
岸本氏が爽波を介して虚子に関心を抱くのは、句風のうえからもごく自然なことであり、虚子を「俳句の力」がすごい話はまぁ、よくわかる。しかしそのうえで岸本氏が「俳句の天才」として挙げるのが三橋敏雄だったので、おっ、と、思ったわけである。

三橋敏雄は、系譜の上からいうと「前衛俳句」の流れで理解されることの多いが、知られるように独学で古典の勉強をおさめた人でもあり、飄逸かつ厳格な句風でおびただしい佳品を送り出している。
すこし前に、伝統俳人を名乗る一部の人たちが有季定型でない俳句を「俳句に似たもの」と呼称して排除していることが話題になった。彼らは「(本物の)俳句」と「俳句に似たもの」とを、有季定型という限られた形式だけで機械的に識別できると信じているらしかった。
そんななかで私が思ったのは、有季派の人たちは三橋敏雄をどう捉えているのだろうか、ということだった。
高柳重信や富澤赤黄男、渡辺白泉らの作品を「俳句に似たもの」呼ばわりするのは、是非はともかくなんとなく理解できなくもない。これらは「俳句的なsomething」を持っているとしても、「俳句でない」と受け取られる性格を、自ら引き受けている作品だろう。
しかし、三橋敏雄の俳句はどうか。
これを「俳句でない」と断言できるとしたら、それはよほどの覚悟がいる、と私は思う。無季であろうがなんであろうが、三橋敏雄の句には紛れもなく「俳句的something」が満ちているからだ。
というわけで、「俳句的なsomething」を考えるためには純度100パーセントの虚子、その虚子の風を継承しているとされる岸本氏、そして岸本氏が絶賛する三橋敏雄の作品を考察してみる必要がありそうである。



参考.

週刊俳句 Haiku Weekly: 週刊俳句 第189号 2010年12月5日
週刊俳句 Haiku Weekly: 週刊俳句 第190号 2010年12月12日
週刊俳句 Haiku Weekly: 週刊俳句時評 第10回 「俳句に似たもの」のゆくえ

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